永遠の秘密を手に入れた。 私は今日この日を明月の日と呼ぶことにしよう。
今晩は土砂降りの雨なのだが。 雷鳴すら轟く荒雲の垂れ込める夜なのだが。
まさにそんな日こそが明月の日なのだ。
いつか君にその秘密について話せる日が来たらと思う。
永遠の秘密を話すことができる日が〈いつか〉来るのかって?
その疑問はもっともだ、友よ。 私はパラドックスが大好きで、パラドックスほど私を行動に駆り立てるものはないのだ。 そう、私は行動がしたいのだ。
その秘密のために、秘密を打ち明けようと努力するために、手記をしたためることにしたのだ。
永遠の秘密を私はこれからいくつもの変奏で呼ぶことだろう。 だから、よく気をつけて聴いてくれ。 それとすぐに気がつけるように。
私はあえてそのヴァリアント同士を関連付けようとはしないつもりだ。
第一に私はそれを〈23〉という数字で表すことにする。 これは、いつかこの秘密を明かすときに何を言わんとしていたかを証すためだ。
秘密を持つ、そのことが何よりずっと大切だということ教えてくれた。
この世のすべての秘密をいずれ知ることを望む者は、またここを訪れるといい。 永遠に明かしてはならない秘密を、いつか証すその日まで、いつまでも。